シュエダゴン・パゴダ回想録

キャリアコンサルタントが見た世界

ヤンゴンの街を案内してくれるチョウさんが言った。

「これからもっと人生が良くなるように、パワースポットにお参りしましょう。」

ミャンマーのパワースポット。

それは、この黄金に光り輝く仏塔がそびえ立つ “シュエダゴン・パゴダ” だ。

ミャンマー仏教最大の聖地である。

 

私が訪れた2018年11月は改修作業中であった。

そのため中央の仏塔は柵で覆われていた。

 

シュエダゴン・パゴダ

お色直しの後はさらに美しく

 

日本でもパワースポット巡りが流行っている。

良い人生になりますよに。

良い結婚相手に恵まれますように。

誰もが願うことだろう。

神社仏閣を巡ったり、御朱印をもうら人も多いと聞く。

長い歴史を持つ神社やお寺もある。

 

左胸のシールは拝観料を納めた証

 

このシュエダゴン・パゴダも長い歴史を持つ点においては、日本の神社仏閣と引けを取らない。

言い伝えによると、2600年ほどの歴史があるそうだ。

ある商人がインドで仏陀と出会い8本の聖髪をもらい受け、紀元前585年にこの地に奉納したのが起源とのこと。

紀元前585年…。

その当時、この地がどんな感じだったのか想像できない。

8本の聖髪…。

本当は10本もらったけど2本は風と共に消えてしまったとか。

こういう類のお話は、ありがたく聞いておくに限る。

あまりに昔の話すぎて、そう信じるほかない。

ちなみに、仏塔の原型は15世紀に完成されたとのこと。

 

シュエダゴン・パゴダ

ミャンマーの生活は仏教と共にある。

 

参拝するとき、外国人は 10,000チャットの拝観料を納めることになっている。

日本円にして約800円ほどだ。

神聖な場所なので土足厳禁。

入口で靴を預かってもらい、敷地内はすべて裸足で歩くのが決まりだ。

 

私が訪れたのは平日の午前11時頃。

既に老若男女問わず多くの人が参拝に訪れていた。

私のような海外からの観光客も多い。

太陽に照らされた黄金の仏塔が眩しい。

光り輝く黄金のベールは参拝に訪れる者すべてを優しく包む。

夜はライトアップされてまた格別の美しさを見せるらしい。

 

シュエダゴン・パゴダ

世界中の人々を引き寄せるハイパー・パワースポット

 

境内は、中央の仏塔を中心に回廊になっている。

皆時計回りに歩いてゆく。

仏塔の境内には曜日ごとに祭壇が立てられている。

ミャンマーには八曜日という伝統暦がある。

八曜日?

そう、八曜日だ。

ミャンマーの人たちにとっては、何曜日に生まれのかが重要なのだ。

それも七ではなく八つの曜日で。

日本人の感覚では、自分が何曜日に生まれたのか意識している人は少ないだろう。

 

ミャンマーの人たちは、なぜそれほどに曜日にこだわるのだろうか?

それは、人の性格、人生、他人との相性などは、生まれた曜日によって決まると考えられているからだ。

ちなみに、この伝統暦によると、私の生まれた曜日は木曜日となる。

この木曜日の象徴となる動物は、ネズミだ。

回廊を歩き、ネズミの祭壇を探すことになった。

方角は西だ。

 

木曜日・ネズミの祭壇を発見。

 

シュエダゴン・パゴダ

同じ曜日に生まれたかと思うと親近感が湧いてくる。私だけ?

 

ネズミが鎮座している。

小さくてかわいい作りである。

ここではお水をかけるそうだが、勝手が分からない。

気づくと、お隣にはミャンマーの女性が。

そうだ。

この女性のやり方をお手本にしよう。

そうか、そうやればいいのか。

なるほど。

どうやら、そんなに難しくないようだ。

この女性がここにいるということは、きっと木曜日の生まれなのだろう。

同じ曜日ということは、この女性は私と似た性格なのだろうか。

煩悩を感じながらネズミにもお水をかける。

 

木曜日生まれの特徴ってどんなだろう?

ネットで調べたところ、面白いサイトを発見。

 

 ⇒ 外部サイトに移動します。

 

自分の生年月日を入力するだけで、すぐに性格、象徴となる動物、方位、星などが分かる。

私もやってみた。

木曜日の性格は「プライド高い賢者な変人」だそうだ。

最後の2文字だけは納得した。

 

再び車に乗り込み、シュエダゴン・パゴダを後にした。

チョウさんから「パゴダはどうでしたか?」と感想を求められた。

私は一瞬躊躇したが、素直に感じたことを伝えた。

チョウさんは車を運転しながら、この誇り高き黄金の仏塔について語り出した。

 

せっかく話をしてくれているのに、だんだんチョウさんの声が小さくなっていく。

眠たくなってきたわけではない。

私の意識は再びあのパゴダに飛んでいたのだ。

しかし、私の意識が飛んだ先は、まばゆいばかりの輝きを見せるあの黄金の仏塔ではなかった。

 

チョウさんごめんなさい。

私はまだ素直に感じたことのすべてを話していない。

もしかして、それは不謹慎ではないかと感じていたからだ。

実は、あの回廊で私はある運命的な出会いをしていた。

こんなことを話したら、チョウさんに軽蔑されるのではないか。

私はそれを恐れた。

隠すつもりはないが、何となくこの場で話すことが相応しくないように思われたのだ。

 

ただ、八曜日の占いによると私は変人である。

それなら変人らしく、このサイトをご覧の方には告白しよう。

回廊で私が出会ったのは、この方だ。

 

 

 

シュエダゴン・パゴダ

黄金に光り輝く聖地でひと際異彩を放つ従者

 

私はこの方を見たとき、全身に稲妻が走った。

とても初めて会ったとは思えなかった。

新橋か神田あたりで一度会っているはずだ。

なぜあなたがここに?

まさか、ミャンマーで再会することになろうとは。

私はあなたの声を今も記憶している。

「ヘイ!いらっしゃい!」

あなたのお店で食べた焼き鳥は、美味しかった…。

 

ミャンマー仏教最大の聖地で、私はこんなことを感じていたのだ。

チョウさん、ごめんなさい。

こんなこと、初対面のあなたに、話せるわけないっしょ。

 

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この記事の執筆者
西ヶ谷紀之 【 国家資格キャリアコンサルタント・社会保険労務士・行政書士 】
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