【日本語学校】生徒が書いた作文から得られる情報とは?

コロナ禍の日本語学校

弊社の日本語学校では、29人の生徒たちが毎日勉強しています。

この生徒たちを指導するのは、3人の先生です。

男性教師が1名、女性教師が2名です。

すべてミャンマー人の先生です。

本当は日本人の先生を雇いたいのですが、予算が…。

 

日本語学校の授業風景

 

このコロナ禍にあっては、生徒を大量に募集することは難しい状況です。

感染防止対策の関係上、少人数制を取らざるを得ません。

ミャンマーの感染状況は下降傾向にあるとはいえ、再び増加に転じる可能性がないとは言えません。

ですので、終息宣言が出るまでは、少人数制を続けていくことになりそうです。

 

読む、書く、聞く、話す、4つのスキル

さて、日本語学校の生徒たちです。

日本行きを目指している彼らにとっては、コロナであろうとなかろうと、やることは変わりません。

日本で生活するためには、自らの日本語能力を高めていかなければなりません。

新たな言語を習得するためには、読む、書く、聞く、話す、の4つのスキルが必要になってきます。

中学生レベルの英語にヒーヒー言ってる私が言うのも何ですが、4つのスキルをバランス良く身につけることは大変です。

日本語は、ひらがなだけではありません。

カタカナも漢字もあります。

習得にはどうしても時間がかかります。

だから、頑張るしかない!

 

頑張っているのは、生徒たちだけではありません。

先生たちも頑張っています。

そうした姿を見ていると、自然と応援したくなります。

 

Aung Aung 君の作文

私は、ミャンマーにある日本語学校の生徒たちとゆる~く交流しています。

最近は、生徒の書いた作文を読んで、感想を伝えることにしています。

細かい日本語指導ではなく、日本語を使ったコミュニケーションを取ること自体に意味があります。

彼らにとってはネイティブジャパニーズとの交流です。

やり取りを通じて楽しいと感じてもらうことが最大の目的です。

 

さて、今回も生徒が書いた作文をご紹介しましょう。

今回は、Aung Aung 君の作文です。

 

Aung Aung 君が書いた作文

 

タイトルは『にほんごのクラス』です。

彼は、Bago から来ているようですね。

Bago(バゴー)は、ヤンゴンの北東にある街です。

バゴーからヤンゴンまでは、バスで2時間半ほどかかるそうです。

彼は、学校の寮に入って生活していますので、通学時間はかかりません。

 

作文に戻りましょう。

年齢は、18歳ですね。

兄と一緒に日本語を勉強するようになったと。

「兄の名前は Khaing Ko Win さんです。」

あれ?

この名前はどこかで見たような…。

そうか、先日お誕生会を開いてもらっていたあの彼か!

 

(お誕生会の詳細については下記ブログでお伝えしています。)

 

そうかそうか。

Aung Aung 君は、Khaing Ko Win 君の弟なんだね。

お兄さんがいるとは心強いに違いない。

そして、日本語を学ぶことがおもしろい、と書いてあります。

いいですね。

 

それから、先生が3人いて、みな親切だと。

3人の先生の名前も書いてありますね。

クラスに学生が29人いて、男子が18人、女子が11人。

足し算は大丈夫ですね。

 

みなよい友達で、一人一人が互いに手伝います、と。

この助け合いの精神は、とてもミャンマーらしいですね。

最後は、「ですから たのしいです。」という文で締め括られています。

 

作文が職場環境を改善する!?

書くことができれば、口頭だけでなく、文書による意思疎通ができるようになります。

日本の企業の中には、外国人従業員とノートで意思疎通を図っているところがあります。

業務日誌というか、交換日記のようなものですが、これを中小企業の社長自ら行っている会社もあります。

こうした取り組みは、すばらしいと思います。

外国人従業員の日本語能力が向上するだけではありません。

働きやすい職場を作ることにつながります。

 

働きやすい職場にするには、物理的な環境も大切ですが、精神的に安心できる環境を作ることも大切です。

そのためには、外国人従業員が考えていることや、感じていることを理解する必要があります。

もし不安を抱えていたら、良い仕事はできません。

これは日本人と同じです。

不安があればそれを取り除き、うれしいことがあれば共に喜ぶ。

交換日記をすることで、社長と外国人従業員の心理的距離はグッと近くなるでしょう。

 

フィードバックはなるべく早く

Aung Aung 君の作文から、いろいろな情報をキャッチすることができます。

スマホで入力した文章よりも、ノートに書いた手書きの文章の方が、受け取れる情報量は各段に増えます。

まず、鉛筆で力強く書かれています。

力強くというのは、手書きだからこそ分かる情報です。

スマホでは分かりません。

消しゴムで消したり、何度か書き直した個所もあります。

まだまだ慣れない文字を書くのですから、当然書き間違えることもありますよね。

それでも、丁寧に書こうとしていることは伝わってきます。

 

一方、消しゴムで消すのが面倒だと感じたのか、塗りつぶして消してある箇所もあります。

これも一つの情報です。

でも、それで構いません。

彼の性格の一端が垣間見えますし、それよりも一生懸命さは伝わってきます。

覚えた日本語を使って文を書いてみる。

日本人と簡単な会話のキャッチボールをしてみる。

それだけで合格です。

 

このやり取りで心掛けていることは、フィードバックをなるべく早く返すことです。

彼らは、自分が書いた作文を読んでもらって、何て返事が来るのか楽しみにしています。

今の段階では、ダメ出しはしません。

細かい点は、学校の先生が指導してくれます。

私の役割は、とにかく「楽しい」「うれしい」と感じてもらうことです。

そして、1つか2つ、質問をして、その返信に対しても「それはいいですね。」なんて返します。

こうしたことを繰り返していくうちに、彼らの日本語能力がぐんぐん上達してくれたら…

うれしいですね。

 

 

 

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この記事の執筆者
西ヶ谷紀之 【 国家資格キャリアコンサルタント・社会保険労務士・行政書士 】
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