【日本語学校】生徒たちにお揃いの制服は必要か?

制服をめぐって必要派と不要派が対立

ミャンマーのヤンゴンにある弊社の日本語学校では、ある論争が起きていました。

論争と言っても、特別な思想が絡むわけではなく、過激なところは何もありません。

実は、一部の生徒たちが「制服がほしい」と言い出したために、制服必要派と不要派に分かれて意見が対立していたのです。

 

制服と言っても、カチッとしたものではありません。

単なるポロシャツのようなものです。

「ポロシャツなら用意すればいいではないか」

そんな声が聞こえてきそうですが、私は不要だと考えていました。

 

私にとって、東南アジア諸国の日本語学校の生徒たちが着ているお揃いの制服には良い印象がありません。

特に、技能実習生が学んでる学校では、必ずと言っていいほどお揃いの制服を着せています。

タイ、ベトナムで見られるような、皆が同じ制服を着ている光景から感じることは没個性しかありません。

各自が好きな服を着ればいいと思うのですが、何か問題があるのでしょうか。

 

軍隊じゃあるまいし。

各自好きな服を着ていればいいじゃないか。

日本語を学ぶのに制服なんて必要ない。

それが私の考えでした。

 

不要論者は私だけ

ところが、私は当初の主義主張を撤回しました。

と言いますのも、どうやら私は勘違いをしていたようです。

ミャンマーのスタッフに聞いたところ、実は生徒のほぼ全員が制服必要派であることが分かりました。

必要派と不要派に分かれて意見が対立していると思いきや、そうではない。

それどころか、全員制服必要派。

反対していたのは、私と会計係だけ。

なんてこった。

 

もう白旗を揚げるしかない。

降参です。

生徒全員がほしいのであれば、私が制服が持つ負の側面について説明しても意味がありません。

もう生徒たちは、勝手に次のステップに進んでいます。

 

何だか楽しそう

グループチャットでは、服の色を何色にするかで盛り上がっています。

まるで学芸会のようなノリです。

そして彼らは驚くほど動きが早い。

とうとうサンプルまで作ってしまいました。

 

みんなが考えたお揃いの制服(案)

 

白をベースとしたポロシャツに、胸には「AOⅠ」のロゴと「AOI management, Inc.」の文字が入ったデザインになっています。

背面には「Japanese Literature & Cultural Center」の文字が入っただけで、極めてシンプルです。

悪くないかも。

なかなか、いいじゃないの?

 

お揃いのポロシャツで一体感が生まれる

彼らの動きを見ていると、自分の学生時代を思い出します。

考えてみれば、私も常に制服なりユニフォームが身近にありました。

特に、部活動では何の疑問もなくユニフォームを着ていました。

小学校2年生のとき、はじめて野球チームのユニフォームを着たときはうれしかった。

臨時で所属していたサッカー部のユニフォーム、駅伝大会でもユニフォームを着ていました。

同じユニフォームを着ることは、自分がそのチームに所属している証。

それは今でも思い出すことができます。

 

日本語学校と言えども、学校は学校。

生徒たちは、この学校に所属しているという証がほしいのかもしれない…。

大学に行かずに日本語を学んでいる生徒がいたり、大学は出たけど就職せずに日本語を学んでいる生徒もいる。

ある意味では所属先のない浪人集団。

でも、日本で働くことを希望して日本語を学びに学校に来ている。

所属先はある。

でも目で見てはっきり分かるものは何もない。

ここに所属しているという証がほしい。

だから制服が必要。

 

新しい学校だからこそ

振り返ってみますと、2019年の年末に日本語学校を買収し、2020年から日本への就労を目的とした日本語学校としてスタートしました。

しかし、コロナの影響もあり、その目的は果たされることなく2021年に入りました。

いつ日本に行けるようになるのか誰にも分かりません。

現在の日本はコロナの感染が拡大し入国制限をしている状況です。

この状況を楽観視できる人は少ないでしょう。

 

当初は反対していましたが、今では納得しています。

それに、経営者側が強制的に着せるのではなく、生徒たちが自ら望んで作ったのです。

お揃いのユニフォームを着ることによって、日本語学習に集中できるのであれば、反対する理由は何もありません。

ここに所属している証であり、モチベーションも維持できる。

しかも一体感が醸成され、生徒同士が助け合いながら学んでいく…。

それって、いいかもしれない。

 

ちょっとミャンマーのスタッフに聞いてみよう。

そのユニフォーム、私ももらえるのかな?

 

 

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この記事の執筆者
西ヶ谷紀之 【 国家資格キャリアコンサルタント・社会保険労務士・行政書士 】
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