地方で外国人雇用が進まない理由

外国人雇用は未知の世界

先日、富山県のある企業の人事担当者と新規の採用状況についてお話しをしました。

従業員数30人未満の企業です。

こちらの企業が提示している採用条件は高卒以上の学歴であるということでした。

学歴の条件を高卒にしている理由について伺ったところ、大卒者が応募してくることはないからという回答でした。

本当は大卒者が望ましいが現実的に大卒者が応募してこないという地方の実情を反映したものになっているようです。

こちらの企業では、機械製造技術者を求めていて、AutoCAD を使用して機械設備の設計をすることが業務内容とのことでした。

 

この業務内容には、機械に関する基礎知識が必要です。

機械製造の経験者であるか、高卒者であれば工業高校の機械科を卒業している人材が望ましいということになるでしょう。

しかし、この会社には応募がなく未だに採用ができていないとのことでした。

 

地方は都心と比較すると、人材不足感がより一層厳しいことが伝わってきます。

以前は派遣会社を利用していたそうですが、会社の将来を考えると派遣社員は相応しくないとの判断に至ったそうです。

今は正社員として採用して定着してもらうことを考えているとのことでした。

 

しかし、正社員として応募してくる人材はいません。

このような状況に対して新たな対策は講じていないとのことだったので一つご提案をしました。

理系大学で機械を専攻した大卒者であること。

機械に対する知識もあり、AutoCADを使うこともできること。

このような人材がいたら採用をご検討されますか?

こう提案したところ「それは富山の子ですか?」との質問をいただきましたので

「外国人です。」とお答えしました。

すると「とんでもない!」とのお返事。

外国人の採用は考えたこともないとのことでした。

とにかく富山県内の高卒以上の人材を求めているのだということでお話は終わりました。

 

話の展開を圧縮していますので、会話のやり取りがスマートに感じられない点はご容赦ください。

ただ、こうした反応は地方ではよくあるものです。

外国人を正社員として採用することを一度も検討したことがなく、おそらく今後もないだろうというものです。

日本人の採用を期待し待ち続けています。

 

外国人の採用は恐怖!?

日本人の採用を希望されていることはよく理解できます。

外国人との接点がなく採用について検討したこともない企業にとっては実に恐ろしい提案です。

得体のしれない人間が我が社にやってくる。

まさしく未知との遭遇です。

言葉、文化、宗教、などいろいろな要素があります。

なので多くの不安が出てくることはとても自然なことです。

 

しかし、少子高齢化による労働人口減少社会において、どのように人材を確保していけばいいのでしょうか。

私は、考えられる中の一つとして外国人の採用をご提案しています。

無鉄砲にご提案しているわけではなく、就労ビザ(在留資格)を取得できる可能性が高いことを確認したうえでお伝えしています。

人材を確保できる大きなチャンスなのですが、地方にはまだまだ受け入れ体制ができていないようです。

 

人材紹介だけでなく、採用後のサポートもできる弊社としては何とも悩ましい状況です。

地方の企業が安心して採用できる環境を作っていくことが課題であると感じています。

 

 

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この記事の執筆者
西ヶ谷紀之 【 国家資格キャリアコンサルタント・社会保険労務士・行政書士 】
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