頑張れ!ミャンマー国営鉄道

ヤンゴン環状線に乗る

ミャンマーを初めて訪れたとき、ヤンゴンの鉄道に乗ることが一つの楽しみだった。

東京の山手線のように環状線になっている。

一周約46キロ、全38駅。一周するのに3時間ほどかかる。

日本の山手線は一周約1時間だから3時間はとても長い。

平均時速15キロなのだからとてもゆっくりだ。原付バイクよりも断然遅い。

料金は一回乗るごとに200チャット。日本円で20円しない額だ。

宿泊しているホテルから歩いて3分ほどの距離に鉄道の駅があった。

窓口で切符を買って階段を降りホームに立った。朝下見をしておいたからバッチリだ。

 

朝の Shan Road 駅。列車を降りた人は2人だけ。

 

時刻表はあるがいつ来るのか分からない。

日本では電車がちょっと遅延しただけで鉄道会社が批判されてしまうのだが、それに比べてヤンゴンはどうだろうか。

田舎でタクシーを待っているような気分になる。

さあいくらでも待ってやろうじゃないかと鷹揚に構えていると、ほどなくして電車がやってきた(電気で走っているわけではないから正確には電車ではない)。

昔日本で走っていた車両がやって来た。

 

前方から風が入るとても解放的な列車です。

 

先頭の行き先案内版に「岐阜」と書いてある。

かつて日本で走っていた車両である。

ミャンマーの人々は日本製が大好きなのだそうだ。

漢字が入っていると日本製であることの証明になるのだとか。

まるで品質保証マークのように認識していると聞いた。

信頼の証なのだそうだ。

これが Made in Japan の力なのかもしれない。

車内に入ると結構人が乗っていた。

立っている乗客も多い。

 

節電中ではありません。いつものとおりです。

 

電気がないので車内は薄暗い。

ゴトンゴトンと音をたてながらゆっくり走り出す。

走り出すと心地よい風が入ってくる。

車窓から木々の緑がたくさん見える。

風が入ってくるのは窓からだけではない。

ドアからも入ってくる。

なぜなら、ドア全開で走っているからだ。

 

この子が東京の電車に乗ったらさぞ退屈だろう。

この少女はこのポジションがお気に入りなのかもしれない。

風を感じて気持ちよさそうだ。

こんな電車に乗ってみたかった。

乗客の安全はどう確保されているのか、なんて日本のルールに当てはめてはいけない。

この翌日再び環状線に乗ったときは、車両から人が落ちた。

ドスンという鈍い音がした。

乗客が立ち上がって「人が落ちたのかしら」なんて会話しているようだったが、これも日常なのかもしれない。

これによって電車が止まることもなかった。

運転手がこの事態を認識しているかどうかも分からない。

日本の視点で評価をしてはいけない。

現実をそのまま楽しめばいいのだ。

ミャンマーは成長過程であるということを。

 

ヤンゴンは人口増加が著しく結構な住宅難だと聞く。

街は至る所で渋滞が起こり車での移動にはかなりの時間を要する。

住民や旅行者が快適に移動できるように、ミャンマー国鉄では環状線のリニューアル化を計画しているそうだ。

最高速度もアップし運行本数も増やす計画だ。

最高速度は60キロを目指しているようだが、そうなるとさすがにドア全開運行はできなくなるだろう。

徐々に日本のような安全基準が整備されるいくのかもしれない。

「昔の電車はドアなしで走っていたのよー。人が落ちたこともあったわ。」なんて過去を懐かしむ話をするときがやってくるに違いない。

今しか味わえないと思うとこれが貴重なことであることを意識する。

未だ現役で頑張っている日本の車両に感謝しながら。

 

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この記事の執筆者
西ヶ谷紀之 【 国家資格キャリアコンサルタント・社会保険労務士・行政書士 】
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