マザーテレサに学ぶ人材育成法
言葉の使い方で運命が決まる
マザーテレサは旧ユーゴスラビア(現コソボ共和国)の出身で、29歳のときにインドに渡りました。
以来インドの貧しい人たちのために人生を捧げた修道女です。
1979年にノーベル平和賞を受賞しています。
多くの方がご存知ですね。
マザーテレサは多くの名言を残していますが、その中でも人材育成に役立てることができる言葉をご紹介します。
この言葉はとても深みのある名言です。
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
思考とは、考えること又はイメージすることです。
いつも考えていることやイメージしていることが、いつか言葉になることは想像ができます。
大切なのは次です。
「言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。」
言葉というものは口にすると、行動に結びついてしまうとマザーテレサは言っています。
日本には言霊という言葉があります。
言葉には、それに宿る霊的な力があると信じられてきました。
だから言葉の選択には気をつけなさいというメッセージに聞こえます。
言葉が行動に結びついてしまうのであれば実になる言葉を使いたいものです。
今を生きる私たちは、日々膨大な情報に接していると言われています。
パソコン、スマートフォンの普及によって情報に触れない日はありません。
ひと昔前には想像もできなかった情報化社会に生きているのです。
もちろん全ての情報に触れることはありません。
自分に関係しているもの、または自分が興味を持っていることに触れている時間が多いはずです。
多くの人は好きなことに関する情報を集めているのではないでしょうか。
この時にどんな情報に触れているかによって行動が変わるとマザーテレサは言っています。
行動が変わるだけではありません。
行動が習慣になり、その習慣は性格になると言っています。
人格になると言っても良いかもしれません。
最終的には運命を決定してしまうのだとマザーテレサは言っています。
日頃目にしているものは何か
私も日頃、自分がどんな情報に触れているのか考えました。
仕事に関するものが多いことは確かです。
しかし、人格形成(おじさんなので形成ではないかもしれませんが)に良い影響を与えるものにはどれだけ触れているだろうかとも思います。
いわゆる、心の栄養になるものには触れる時間がとても少ないのではないかと。
最先端の情報を追いかけているだけでは良い人生にはならないかもしれません。
体に必要な栄養を採ることが大切であるように、心に必要な栄養を採ることも必要なのかもしれません。
何でも情報が得られる時代だからこそ、必要なものを上手に採っていきたいものです。
コミュニケーションの質
言葉はコミュニケーションの道具ですが、職場のコミュニケーションではどのような言葉を使っているでしょうか。
意思疎通を図るために正確に伝えなければならないときもあります。
ミスコミュニケーションによって労働災害が発生することもあり得ます。
だからと言って厳しい言葉ばかりでは受け手は辛くなってしまいます。
優しい言葉を選択することもできます。
もちろん正確さを求めるあまり厳しく接することはあるでしょう。
それでも優しい言葉を使う勇気を持ち選択することがあってもいいのではないでしょうか。
人間には安心・安全が必要です。
それは日本人も外国人も同じです。
職場でも家庭でも。
良好な人間関係を築くためには、ちょっとした優しい言葉遣いが大切なのかもしれません。
マザーテレサがそう教えてくれているように思えてなりません。
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この記事の執筆者 |
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西ヶ谷紀之 【 国家資格キャリアコンサルタント・社会保険労務士・行政書士 】 |
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