ロヒンギャ問題解説3

アウンサンスーチーさんの深い悩み

牧師さんの講義を踏まえてロヒンギャ問題を考えてみると、実は国家と国家の争いであるという新たな見方ができる。

国家間で領土争いをしているように見えるのだ。

ここから分かることは、アウンサンスーチー女史がロヒンギャに軍事的圧力をかける軍隊に対し攻撃の中止を求めることが難しい状況であるということだ。

なぜなら、攻撃を止めろということはミャンマーの領土を失うことに同意することになるからだ。

ミャンマー国民から圧倒的な支持を受けている政治家が国家の領土が失われることを認めるわけがない。

認めることはミャンマーを裏切りバングラデシュ政府を利することになる。

アウンサンスーチー女史はミャンマーを代表する政治家である。

ミャンマーの利益を第一に考えて行動していると理解できる。

ノーベル平和賞を受賞したのはミャンマーの未来を考えた行動が評価されたからだろう。

そして今もミャンマーの未来を第一に考えて行動している。

彼女のミャンマーを第一に考える姿勢は一貫しているのだ。

牧師さんの解説から私はそう理解した。

 

Myanmar First

マスコミはアウンサンスーチー女史がノーベル平和賞の受賞でありながら沈黙を守り続けていることはおかしいと言っている。

ミャンマーの法律ではアウンサンスーチー女史が軍隊に口出しする権限がないため沈黙するしかないという見方もあるだろう。

しかし、影響力のある彼女のことだから権限がないから何もしていないということではないはずだ。

ミャンマーは複雑な多民族国家であることを忘れてはならない。

ロヒンギャに対する軍事力行使は、ラカイン州を守るためであると同時に他の州の民族に対するメッセージが含まれているようにも思う。

国家の治安を乱すことがあればいつでも軍隊を発動するという姿勢を暗に見せているとしたら考え過ぎだろうか。

アウンサンスーチー女史の沈黙は、ミャンマーという複雑な国をまとめるために必要なことなのではないか。

彼女は昔も今もミャンマーのことを第一に考えている。

沈黙している理由がやっと分かった。

 

解決することを願う

期せずしてロヒンギャ問題を学ぶ機会を得ることができた。

もちろん、牧師さんの解説が世界中の人々を納得させるものであるとは思っていない。

あくまで一人のミャンマー人の捉え方に過ぎないことはよく理解している。

しかし、私は腑に落ちた。

メディアが限られた時間や制作コストの中で、正確性を担保しながら簡潔に報道することは難しいだろうと感じた。

 

牧師さんの話を聞いて、アウンサンスーチー女史は心を痛めているに違いないと思った。

国家間の領土争いだとしても大勢の人間の命を奪う正当性などどこにもないからだ。

深い悩みを抱えているはずだ。

だからこそ、なのかもしれない。

世界を敵に回してでもミャンマーを守る決意なのだと受け取れる。

その決意が本物であれば、ミャンマーを守るためにノーベル平和賞を返上することに応じるのかもしれない。

前代未聞の出来事を目撃する日が来るのだろうか。

それとも世界がアッと驚くようなアイディアで解決へ向かうのか。

講義をしてくれた牧師さんに感謝しつつ、ロヒンギャ問題の早期解決を願わずにはいられない。

 

 

Author
この記事の執筆者
西ヶ谷紀之 【 国家資格キャリアコンサルタント・社会保険労務士・行政書士 】
弊社ホームページに掲載されている記事の内容は正確であるよう最善を尽くしておりますが、内容についての一切の責任を負うものではありません。予告なしに内容の変更又は削除をおこなう場合がありますのでご了承ください。また、弊社ホームページに掲載されている内容の著作権は、原則として株式会社葵マネジメントに帰属しますが、弊社に無断で転用、複製等することは大歓迎です。著作権法をご理解のうえ、バンバン拡散してください。

 

 

外国人雇用については AOI の行政書士・社会保険労務士にお問い合わせください。

キャリアの専門家であるキャリアコンサルタント、入国管理法専門の行政書士、外国人雇用に精通した社会保険労務士、これらの資格を持つコンサルタントがご対応します。外国人を雇用する方法は一つではありません。まずは貴社の経営方針をお聞かせください。一緒に貴社に最適な雇用方法を見つけていきましょう。日本全国の企業様、是非お気軽にお問い合わせくださいませ。