山本五十六に学ぶ人材育成術2

誰もがマスターできる人材育成術

多くの方が人の育て方に悩んでいます。

人を育てるのは簡単なことではありません。

もし、自由に育ってほしのであれば環境に任せてしまえばいいでしょう。

環境に任せても人は育ちます。

しかし、どう育ってほしいのかイメージがあるのであれば、そのように育つための育成術が必要です。

山本五十六の言葉は人を育てるときの基本を教えてくれています。

 

山本五十六の言葉

 

やってみせ 言って聞かせて させてみて

誉めてやらねば 人は動かじ

話し合い 耳を傾け 承認し

任せてやらねば 人は育たず

やっている 姿を感謝で 見守って

信頼せねば 人は実らず

 

 

改善点はどこか

お父さんは、ひろし君が泣きながら家を出てしまったことをどのように受け止めているでしょうか。

ひろし君は毎日気持ちよくお風呂を洗っていたでしょうか。

お父さんからのフィードバックを聞いてどんな気持ちになったでしょうか。

指針がなければどうやっていけばよいのか分かりません。

そんなとき、山本五十六の言葉を参考にすれば改善点がどこにあるのかよく分かります。

 

改善点①

まず、お父さんはひろし君がはじめてお風呂を洗う時に言葉で説明をしています。

しかし、やってみせてはいません。

どうやるのか、見せることがとても大事です。

やってみせると、言葉で説明したときよりも何倍もの視覚的情報が入ってきます。

お父さんと同じようにやればいいのだと理解が早くなります。

 

改善点②

お父さんは三週間も続いたお風呂洗いのお手伝いについて、ひろし君を一度も誉めたことはありませんでした。

何事も続けること大変です。

たとえ上手くいっていないことであっても継続することは大変なエネルギーを必要とします。

なので継続すること自体に大きな価値があります。

この点をお父さんが評価し誉めてあげることが必要でした。

お母さんが何も言わなかったことも同様です。

 

改善点③

お父さんはひろし君に「ちゃんとやっていない」と言いました。

一方、ひろし君はお父さんに「ぼくはちゃんとやっているよ」と訴えています。

この二人の会話に出てくる「ちゃんと」とは、一体どういう意味なのでしょうか?

お父さんの言う「ちゃんと」とは何でしょうか?

ひろし君の言う「ちゃんと」とは何でしょうか?

会話の内容からは分かりません。

一つ言えることは、お互いの意思疎通において齟齬があるということです。

こういう場合には、指示を出す方が相手の話に耳を傾けなければなりません。

ひろし君が「ぼくはちゃんとやっているよ」という根拠は何なのか?

ひろし君の言う「ちゃんと」とは何を意味するのか?

お父さんはひろし君の話に耳を傾け理由をしっかり聞いてあげることが必要でした。

聞くことでお父さんの意図がひろし君にどう伝わっていたのか確認することができます。

 

改善点④

家を飛び出すまでの三週間、ひろし君は一生懸命お風呂を洗い続けていました。

ひろし君がお風呂を洗ってくれることによって家族は毎日お風呂に入ることができました。

お手伝いとはいえ、ひろし君のおかげで家族はお風呂に入ることができていたのは事実です。

残念なことに、誰もひろし君に感謝の言葉をかけていません。

たった一言、「ありがとう」でいいのです。

「ありがとう」があれば、ひろし君は自信と誇りを持ってお手伝いを続けていたでしょう。

 

おまけ

P.F.ドラッカー『マネジメント 課題、責任、実践 中』(ダイヤモンド社:上田惇生訳)にある三人の石工の話をご存知でしょうか。

 三人の石工の話がある。何をしているかを聞かれて、それぞれが「暮らしを立てている」「石切りの最高の仕事をしている」「教会を建てている」と答えた。第三の男こそマネジメントの人間である。

この話から分かることは、仕事にどのような意味付けをするのかによって仕事に対する取り組み方が変わってくるということです。

家族にとってお風呂はどのような場所なのか、どのような機能を持っているのか、どんな気分になれるところなのか。

ちょっとした会話によって、ひろし君はお風呂洗いの意味を見い出したかもしれません。

 

まとめ

今一度、山本五十六の言葉を思い出してください。

人を育てる極意がこの短い言葉の中に詰まっています。

たしかに、現代に合わないところはあるかもしれません。

これが全てであるとも限りません。

しかし、人を育てるときの基本がこの中にあると私は考えています。

親子関係だけではありません。

企業内の人材育成にも十分に生かすことができます。

これは日本人であろうと外国人であろうとまったく関係ありません。

「人」の中には全ての国籍の人が入ります。

外国人を雇用する場合も恐れることはありません。

大丈夫です。

誰が部下になっても大丈夫です。

この短い言葉を実践するだけでよいのですから。

 

 

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この記事の執筆者
西ヶ谷紀之 【 国家資格キャリアコンサルタント・社会保険労務士・行政書士 】
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