山本五十六に学ぶミャンマー人材育成法1
山本五十六の言葉
山本五十六は、第二次世界大戦時に大日本帝国海軍の連合艦隊司令長官だった人です。
海軍のリーダーでありながら、戦争に反対していたことでも知られています。
山本五十六の経歴については下記のサイトが参考になります。
山本五十六は数々の名言を残していますが、もっとも知られているものが下記の言葉ではないでしょう。
やってみせ 言って聞かせて させてみて
誉めてやらねば 人は動かじ
話し合い 耳を傾け 承認し
任せてやらねば 人は育たず
やっている 姿を感謝で 見守って
信頼せねば 人は実らず
実は「やってみせ、言って聞かせて させてみて」の言葉は、ある人の言葉を参考にしたのではないかと言われています。
それは「なせば為る 成さねば為らぬ 何事も 成さぬは人の 成さぬなりけり」の言葉で有名な出羽国米沢藩九代藩主の上杉鷹山です。
藩の財政危機を乗り越えた手腕だけでなく、上から物を言わず自ら実践することで範を示した人格者として知られています。
どちらの言葉なのかは重要ではありません。
どちらも日本の歴史上存在した尊敬すべき人物です。
その人物が遺してくれた言葉を私は大切にしています。
人を育てる極意が詰まっている
山本五十六の言葉は、現代に生きる我々に大切なメッセージを残してくれています。
このメッセージを人材育成に生かさないのはもったいないと私は思っています。
とくに、外国人材を受入れることになった企業は大いに役立つものだと確信しています。
はじめから即戦力になれる外国人材は少ないないでしょう。
最初のうちは人材を育成する時間が必要になります。
このメッセージはそのときに役立つものです。
外国人を雇用した場合
外国人を雇用すると一言でいってもいろいろな雇用形態があります。
①大学を卒業をした人材を在留資格「技術・人文知識・国際業務」で雇用する(正社員・契約社員)
②新しく始まった在留資格「特定技能」で雇用する(契約社員)
③留学生をパート・アルバイトで雇用する。
④外国人技能実習制度を利用して雇用する。
山本五十六のメッセージは①~④の全てに有効です。
在留資格で効果が変わることはありません。
なぜなら、外国人も「人」だからです。
日本語ができても安泰ではない
外国人を雇用するときの懸念事項として言葉の問題があります。
雇用している外国人の日本語能力の習熟度によってはコミュニケーションの手段を変えなければなりません。
通訳を介するのか、翻訳機を使うのか、いくつか手段があります。
ただ、大事なことは言語は意思疎通を図る道具にすぎないということです。
業務の役割を理解してもらうとき、業務に取り組んでもらうとき、フィードバックするとき。
どの場面でも意思疎通の道具が必要です。
しかし、本当に大切なのは信頼関係を築いていくことです。
はじめから信頼関係は作れる
雇用している外国人は採用面接を通じて入社してきたはずです。
まったく見ず知らずの外国人をいきなり雇用するというケースは稀でしょう。
何が言いたいのかといいますと、数ある選択肢の中から選んで雇用しているということです。
自ら選んでいるのであれば、そこには期待があるのではないでしょうか。
私は「あなたに期待している。信じている。信頼している。」とはじめから伝えることが大切だと考えています。
もしかしたら、山本五十六の言葉からそうすべきだとは読み取れないかもしれません。
私は「承認」という言葉に注目しました。
「承認」とは、相手の存在、考え、言動をそのまま受け入れることです。
「あなたに期待している。信じている。信頼している。」と伝えることは、この「承認」に含まれると思うのです。
承認すると、相手は自分のことを認めてもらえたと感じます。
人は認めてもらっていると感じると安心します。
そして、自分のことを認めてくれる相手を大切にしようと考えます。
自分のことを認めてくれて、期待し、信頼してくれる人を裏切ろうとするでしょうか。
いつまでもこの状態を維持しようとするのではないでしょうか。
この状態を信頼関係というのであれば、この状態は初期に作れるということです。
バックグランドが異なる外国人を雇用する場合は不安がつきものです。
でも、大丈夫です。
山本五十六の言葉を参考にすることで、こうした不安を解消することができます。
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この記事の執筆者 |
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西ヶ谷紀之 【 国家資格キャリアコンサルタント・社会保険労務士・行政書士 】 |
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