ヤンゴンのランチ事情

羊の脳みそはいかが?

はじめてのミャンマーでは、いろいろな人にお世話になった。

その中の一人がミャンマー人のチョウさん。

ヤンゴン市内をまる一日車で案内してくれた。

まったくの初対面であるにもかかわらず、私のためにいろいろ観光プランを考えてくれていた。

ミャンマーを知ろうとしている人を大切にしているように感じた。

これがミャンマー人のホスピタリティなのか。

それとも、彼の性格なのか。

どちらにしても本当にありがたいことだ。

ミャンマー人のチョウさん

ミャンマー人のチョウさん

ミャンマーに行くにあたって一つ悩みがあった。

それは、私が辛い食べ物が苦手なことだ。

ガイドブックを見るとたいていミャンマーの食事は辛いと書いてある。

これには困った。

食事は旅の楽しみだ。

それなのに辛い物ばかりでは、楽しみを奪われたも同然じゃないか。

 

朝食はホテルのビュッフェスタイルだったので大丈夫だった。

食べたいものを取ればいい。

そもそも辛い物はほとんどなかった。

そこはすごく安心した。

 

ランチの時間が近づいてきた。

「そろそろランチにしましょうか。」

日本語ペラペラのチョウさんがそう言うと北へ車を走らせた。

私が「屋台みたいなお店でも構わないのですが」というと、

チョウさんは「はじめての人には合わないかもしれませんよ」とのこと。

どういうことなのかと聞いてみると

日本人には衛生的な面が心配なんだそうだ。

美味しそうに見えるかもしれないけど、必ずしも体に合うとは限らないとのこと。

つまり、当たってしまうことがあるそうなのだ。

ここはもうチョウさんにお任せするしかない。

全てを委ねた。

 

予め用意してくれているお店があるということだったのでそちらに向かった。

着いたお店は「Shwe Ba」という名前のお店だ。

チョウさんのお話では、美味しくて人気なんだそうだ。

本格的なレストランではないが、美味しいミャンマー料理が食べられるビストロのようなお店。

「ガイドブックには載っていないから、地元の人しか来ないお店です。」とチョウさん。

観光客にとっては隠れた名店なのかもしれない。

駐車場には車が所狭しと並んでいた。

チョウさんのお話のとおり地元では人気店のようだ。

 

ランチタイム

レストラン Shwe Ba

 

チョウさんに「私は辛いものが苦手なんだけど、大丈夫かな?」と言うと、

「大丈夫ですよ。辛くないものもあります。」とのこと。

少し安心した。

お店は人気店だけあって大変繁盛していた。

ランチタイムということもあるがほぼ満席である。

 

Shwe Ba ランチ

レストラン Shwe Ba は大人気である。

 

チョウさんから「何が食べたいですか?」と聞かれたが

何があるのか分からない。

取り合えず、えびと豚をリクエストすると、あとはチョウさんが選んでくれた。

その中にはこれも入っていた。

 

ランチ

羊の脳みそ on the ライス。

 

これが何だかお分りでしょうか?

そう、これは羊の脳みそです。

まさかミャンマーで、羊の脳みそを食べることになろうとは。

「これは羊の脳みそだよ」と聞いたときは、内心「ひぇー」と叫んでしまった。

それでもチョウさんがせっかく選んでくれたのだ。

一口くらい食べないと失礼だと思い目をつぶって口の中に放り込んだ。

パクパクパク。

意外なのだが、悪い感じはしない。

白子をカレーのようなスパイスでアレンジしたような味がする。

米とも合う。

「意外にいけますよ。」と言うと

チョウさんはうれしそうな顔をした。

 

多少辛さはあるが、野菜がたくさんあることがありがたかった。

私は野菜が大好きだ。

ミャンマーには野菜がたくさんある。

豊かな食文化を持っている国であると感じた。

唯一苦手なナスでさえ、ミャンマーの小さいナスは美味しかった。

レモンの葉も食べた。

スープの具材は冬瓜だった。

 

豪華なランチ

ミャンマーでは新鮮な野菜をたくさん食べる。

 

チョウさんが「遠慮しないで食べて食べて」と勧めてくれる。

私は期待に応えてたくさん食べた。

ライスもおかわりした。

やっぱり多少の辛さはある。

それに油の多さも気にならないわけではない。

 

しかし、この味は気候風土に適したものだと感じた。

年間を通じて平均最高気温が25度を優に超える亜熱帯気候なのだ。

食べ物を保存し、食べやすくするにはそれ相応の工夫が必要であろう。

それが油でありスパイスなのだ。

地理的にもインド、タイ、中国に囲まれている。

当然そうした国々の食文化の影響もある。

 

ヤンゴンのレストランでランチ

大きなエビのカレーは絶品。野菜と一緒に食べるとさらに美味しく。

 

自分の好みだけで判断してはいけない。

その土地の食べ物は、その土地の気候風土によって作られている。

それをそのまま味わうことが国を知ることになる。

チョウさんのおかげでミャンマーの奥深さに触れることができたように思う。

そして羊の脳みそを食べるという刺激的な初体験は私の気を大きくした。

羊の脳みそ?

経験済みだよ。

おじさんがまた一つ、大人の階段を昇った。

 

 

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この記事の執筆者
西ヶ谷紀之 【 国家資格キャリアコンサルタント・社会保険労務士・行政書士 】
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