ヤンゴンで『ブタがいた教室』を思い出す

ヤンゴンのダウンタウンから少し外れたエリアを歩いた。

午後3時頃だったと思う。

多くのお店が軒を連ねている。

とても賑やかだ。

 

ヤンゴン屋台

クレープのような生地に野菜を巻いて食べる。美味しそうだ。

 

聞けばここは観光客がほとんど来ないエリアだとか。

”地元” の人たちが食材を買いに来るところらしい。

とても生活感がある。

この日は時折小雨が降る予報だった。

多くのお店がパラソルやテントを張って営業している。

これらがマーケットの雰囲気をより効果的に演出しているように感じる。

 

ヤンゴン屋台

たくさんのお店があって賑やかだ。

 

ヤンゴンを歩いて感じるのは、とにかく食材が豊かなことだ。

どこのお店も野菜や果物が山盛りである。

日本のスーパーで見る野菜よりも新鮮に見える。

1日で全てが売り切れるのだろうか。

 

肉も露店で売られている。

これは壮観である。

お肉の解体ショーだ。

いろいろな部位を丁寧に切り分けている。

この光景は日本でお目にかかることはまずない。

しかし、…。

 

ヤンゴン屋台

お肉をツンツンしているマダムを見てしまった。それは旦那のお腹ではない。

 

一般的な日本人の感覚からすると、衛生面が気になるかもしれない。

完全に屋外である。

お肉を直接ツンツンしているお客さんもいる。

弾力性を確かめているのだろうか。

いやいや、触って確かめちゃダメじゃないかな?

 

食品衛生に対する厳しいガイドラインを守って商売をしている日本の関係者には抵抗があるだろう。

しかし、ここはミャンマーだ。

ミャンマーにはミャンマーの衛生観念がある。

この土地の気候風土で培われた知恵があるはずだ。

無菌室で育てられた現代の日本人が抵抗を感じるのは無理からぬものがある。

 

日本の子供たちがこの写真を見たら驚くかもしれない。

食べ物がどういう経路をたどってスーパーに陳列されるのかなんて日頃は考えないものだ。

はじめはこんなに大きな塊だということも想像できないかもしれない。

その前に殺生に関わる大きなシーンがあるのだが。

魚に骨があることを知らない子どもも出てきていると聞く。

心配である。

 

私はこの肉の塊を見ながらあるドキュメンタリー番組を思い出した。

これはのちに『ブタのいた教室』として映画化されている。

書籍化もされていて『豚のPちゃんと32人の小学生 ー命の授業900日ー』(著者:黒田恭史)というタイトルだ。

私はこのドキュメンタリー番組を見たことがある。

 

ある小学校の担任教師が4年生32人とクラスで豚を飼い最後にみんなで食べようと提案する。

子供たちはPちゃんと名付けられた豚を一生懸命世話をし自然と愛情を持つようになる。

ペットとして下級生に引き継ぐか、当初の方針どおり食肉センターに送るのか大きな議論に発展する。

最後は皆泣きながらPちゃんを食肉センターに見送るという3年間のストーリーだ。

 

当時の私は素直にすごい教育だと感じた。

もうかなり前のことだが、人間にとって「食べる」という行為がどういうものなのか改めて考えさせられた。

ヤンゴンの露店に吊り下げられた肉の塊を見てほんの一瞬Pちゃんを思い出してしまった。

不思議である。

 

敬虔な仏教徒であるミャンマーの人たちのことである。

衛生観念はさておき、食べるという行為の意味は深く理解しているに違いない。

 

 

Author
この記事の執筆者
西ヶ谷紀之 【 国家資格キャリアコンサルタント・社会保険労務士・行政書士 】
弊社ホームページに掲載されている記事の内容は正確であるよう最善を尽くしておりますが、内容についての一切の責任を負うものではありません。予告なしに内容の変更又は削除をおこなう場合がありますのでご了承ください。また、弊社ホームページに掲載されている内容の著作権は、原則として株式会社葵マネジメントに帰属します。著作権法により、弊社に無断で転用、複製等することは禁止されています。

 

 

 

外国人雇用については AOI の行政書士・社会保険労務士にお問い合わせください。

キャリアの専門家であるキャリアコンサルタント、入国管理法専門の行政書士、外国人雇用に精通した社会保険労務士、これらの資格を持つコンサルタントがご対応します。外国人を雇用する方法は一つではありません。まずは貴社の経営方針をお聞かせください。一緒に貴社に最適な雇用方法を見つけていきましょう。日本全国の企業様、是非お気軽にお問い合わせくださいませ。